土地売却成功は相場を知ることにあり!自分で調べる6つの方法

土地の売却相場を自分で調べてみよう

不動産の売却は経験がない人にとって、どんなことから始めれば良いのかが見えづらいです。大きなお金が動く可能性がある以上、不安に感じることや分からない点が多いのではないでしょうか。

土地売却の基本で、今日からでも始められることは「土地の売却相場を知る」ことです。相場を知ることで、土地売却の仲介を依頼する不動産会社が顧客獲得のために高い値段を提示していないか、判断することができます。また相場に近い価格で売り出すと、買主側の目にも止まりやすく、できるだけスムーズに土地を売ることができます。

ここでは土地の売却相場を自分で調べる6つの方法について解説します。参考にしつつ、自分に合う方法で土地の売却相場を調べていきましょう。

土地の売却相場を自分で調べる方法

土地の現状を正確に把握するには不動産鑑定が一番ですが、参考になる売却価格を知る方法はたくさんあります。それぞれの特徴をおさえて、自分に合うものを見つけましょう。

方法 特徴
不動産のポータルサイトの価格を参考にする SUUMOやHOME’Sなど大手不動産情報サイトを利用して売りたい土地に近い土地の情報を探す、手軽ですぐできる
固定資産税評価額から相場を把握する 毎年送付される固定資産税の納付通知書を活用する、3年に1度改定される固定資産税評価額から把握するため、直近の情報も反映されやすい
不動産取引価格情報検索サイトを利用する マンション、土地、一軒家の実際に成約した価格が検索できる。売買の当事者へのアンケートが元となっており情報の精度が高い
レインズ マーケット インフォメーションを利用する 全国の不動産会社がアクセスできる情報サイトであるため、成約時期なども含めて詳細に探すことができる
地価公示で不動産鑑定の基準を知る 地価公示法に基づいて適正な土地取引の目安を示すために、国土交通省が提示する標準的な土地の値段
路線価で平米単価を調べる 主要な道路に面した土地の1平米あたりの価格を示した路線価を活用する、特に市街地にある土地では相場が分かりやすい

不動産のポータルサイトの価格を参考にする

不動産情報サイトで、同じような条件の土地の値段を調べることができます。細かな部分まで土地の条件を入力して絞り込める使いやすさと情報量の多さから、おすすめしたいサイトはSUUMOとHOME’Sです。またどちらのサイトも検索するだけなら無料で利用できます。

特徴
SUUMO 情報が見やすく、アプリを活用することでスマホからも探せる
取り扱い数も豊富
HOME’S サイトの使いやすさ、情報量やコンテンツの豊富さが魅力
地域以外にも駅や路線、地図などから検索できる

ただし、売り物件の情報は売主の希望価格が反映されている場合もあります。すると実際の売買価格(成約価格)より高い金額が掲示されていることもあり、情報が探しやすい一方で、正確度に欠けるのがデメリットです。できるだけ正確度が高く、かつ実際に行われた取引の価格を調べたいときは、下記に挙げる国土交通省の土地総合情報システムを活用してみましょう。

固定資産税評価額から相場を把握する

不動産の価格には、実勢価格と公示価格、相続税評価額、固定資産税評価額と目的別に4つの価格があります。実税価格は実際に取引が成立した価格であり、公示価格は国土交通省が発表する適正取引のための基準価格です。また、相続税評価額は相続が起きた日時点でお金に変えた場合の額です。

固定資産税評価額は、土地と建物を所有している人にかかる税金を決めるための評価額です。3年に1回ずつ、市区町村によって価格が公表されます。土地の所有者に毎年送られてくる、固定資産税通知書に記載されているため、すぐ調べられます。

この固定資産税評価額を0.7で割ることで、おおよその相場が分かります。しかし、この計算で算出される価格と実際の売却価格に差があるのも事実です。下の表に示すように、人気のある土地はこの計算で出る価格より高く売れる傾向にあります。

計算方法 売却価格に対する価格
都心や人気住宅地 固定資産税評価額÷0.7 売却価格より低い
過疎化や利便性が悪い場所 売却価格より高い

この価格で取引する義務はありませんが、売却価格の参考として把握するには計算も手軽でおすすめです。ただし固定資産税評価額は、あくまで税金の計算をするための評価額という点に注意しておきましょう。より高い価格で売れる可能性も、ゼロではないのです。

不動産取引価格情報検索サイトを利用する

国土交通省の土地総合情報システムは、取引当事者のアンケートから実際に成約した価格が検索できるサイトです。特徴として現実的な売却価格が分かること、取引時期や物件の種類、地域、路線や駅名などから細かく探せる点が挙げられます。

一方、個人情報保護の関係で、細かい番地や枝番まで載っていないのがデメリットです。しかし取引時期を指定することで、最新の情報や取引をした時期のみに絞って探すことができます。新しい情報が欲しい、と考える人におすすめです。

レインズ マーケット インフォメーションを利用する

国土交通大臣指定の不動産流通機構が運営しているサイトで、実際に売買が行われた物件の成約価格の検索が可能です。土地の面積や建物の築年数、成約時期などを指定する絞り込み検索を活用することで、売却希望の土地の近隣の成約価格を探して参考にしましょう。

ただし注意点として、土地総合情報システムは土地の成約価格が分かりますが、レインズ マーケット インフォメーションの場合はマンションか家(一戸建て)の情報しか検索できません。土地の情報に絞って探したい場合は、土地総合情報システムの方がおすすめです。

地価公示で不動産鑑定の基準を知る

地価公示とは適正な土地取引の目安のために、地価公示法に基づいて国土交通省が標準地の正常な価格を公示するものです。かといって、これと同等の価格で取引する義務はありません。そうした意味では参考にしかならないものの、知っておくと「これ以下では売りたくない価格」を決める際に役立ちます。

ただし、地価公示の発表地点は全国で2万か所以上ありますが、土地の位置によっては、近くに標準地がない場合もあります。まずは売りたい土地の標準地はどこか、探してみると良いでしょう。

路線価で平米単価を調べる

路線価とは、国税庁が毎年7~8月に発表する「主要な道路に面した1平米あたりの土地価格」のことです。税金の算定の基礎となる路線価の調査地点は非常に多く、地価公示の調査地点より豊富です。そのため、地価公示の検索で近くに標準地がなかった土地でも参考価格が分かります。

全国地価マップを使うと、固定資産税路線価と相続税路線価を調べることができます。ただし、路線価の調査地点も市街地に定められることから、郊外の土地は路線価がなく倍率地域と呼ばれます。倍率地域は固定資産税評価額に対し、国税庁の定める倍率評価表に基づいて計算する必要があります。

この方法はどちらも手間はかかるものの、1平米単価が分かるため、より具体的な売却相場を知る手掛かりになります。

土地の売却相場を知るメリット

売却相場を知るにはひと手間がかかります。しかし売却相場を知るメリットは、土地をきちんと売るためには見過ごせないものばかりです。

適正価格の設定

売却相場が2,000万円の地域で、土地購入を考えていたとしましょう。条件に合う土地が2つ見つかったとしたら、あなたが購入したいと思うのは、より売却相場に近いあるいは安い土地ではないでしょうか。

売却相場より高すぎる販売価格は、土地が売れない要因になる可能性があるのです。また早く売りたい人の場合、今提示している価格で納得して購入してくれる買い手を待つ必要がある、というタイムロスが起きる原因にもなります。高い販売価格を実現するには、土地周辺の環境の利便性が高まるなど、特殊な条件が整わない限りまず不可能です。

反対に、相場を考慮して販売価格が設定されていると買い手が納得しやすい判断材料が増えます。買ってくれる人を増やすためにも、適正な価格を設定することはとても大切であり、そのためには売却相場をあなた自身も心得ておく必要があるのです。

信頼できる不動産会社選びに有利になる

土地の売却では、不動産会社に売買の仲介役になってもらうことがほとんどです。複雑な手続きや、より高く買ってくれる顧客探し、土地の宣伝などを代わりにしてもらえるなど、メリットが豊富なことが理由として挙げられます。

しかし不動産会社によって、土地売却が得意な会社もあれば、そうでない会社もあります。手続きをスムーズにすすめたり、高く売ったりしたい人ほど、土地売却に強い不動産会社と出会うことが重要なポイントです。

不動産会社を選ぶ時のポイントの一つとして不動産会社が提示する査定根拠をしっかり聞きましょう。価格だけに囚われず、複数の不動産会社を比較しながら媒介契約を結ぶことが大切です。

土地売却は自分でできる相場価格調べから始めよう

今回解説した相場価格調べは、自分でも挑戦できることばかりです。パソコンだけでなく、スマートフォンからも検索可能で、自分で調べる手間はかかるものの、無料で情報を手に入れられます。手軽さなら不動産ポータルサイトや土地総合情報システムがおすすめです。

一方、公示価格や路線価、固定資産税評価額などを利用した方法は、手間はかかりますが言葉の意味を調べたり、計算したりする中で相場把握の知識が身につきます。より希望に近い価格での売却を叶えるために、自分でできる相場価格調べから始めてみましょう。